【 自分の空き家、もういらない!⑧ 】 相続放棄したら、叔父さんが相続人になっちゃった?

親の相続を放棄したら、叔父さんが相続人になっちゃった?

以前に述べたように、相続は負の財産(借金)も引き継いでしまうのです。
親に多額の借金があれば、その借金も相続してしまう。

 

事例②

先日、太郎・次郎・三郎の父親一之介が亡くなりました。(一之介の妻で太郎の母はすでに他界)
一平には多額の借金があったため、相続人の太郎達は全員で相続放棄をしました。
一平が所有していた家と土地は失ったものの、借金は誰も相続しなくてよくなり、一件落着。

・・・と思ったら、叔父さんの二之助(亡くなった親の弟)からすごい剣幕で電話がかかってきました。
「銀行から、わしに一之介兄さんの借金を返済しろと通知が届いたぞ!これはどういうことだ!」

これは、『法定相続』の仕組みにより、相続人が父一之介の子供である「太郎」達から
一之介の兄弟である二之助に移ったからです。

法定相続には図のように、第一順位、第二順位、第三順位と相続する順番が決まっています。
第一順位(被相続人の子)がいると、配偶者と第一順位で全額を分けることになります。
子が亡くなっている場合、その子(被相続人の孫)が親の相続分を引き継ぐことになります。
そして、第一順位が一人もいない場合は、第2順位(親)が相続することになり、第二順位もいなければ第三順位(兄弟)となります。

今回の事例の場合、なぜ叔父の三之助に借金返済の通知が届いたのかというと、
第一順位の3人(太郎・次郎・三郎)が相続放棄をしたので、そもそも相続人としていなかったことになります。
第一順位がいないので、第二順位である二之介の親が相続人になるのですが、すでに両親とも亡くなっています。
なので、第三順位である二之介が、一之介の全財産を相続したことになったのです。

もちろん、この相続も放棄することが出来ます。
しかし、何も聞かされていなかった二之介からしたら、大変な心労だったに違いありません。
もし二之介が、何かの間違いだと決めつけて、通知が届いてから3ヶ月以上放置してしまったら、

相続放棄できなくなる可能性があります。そうすると、二之介に多額の借金を背負わせることになるのです。

このように、相続放棄すると、叔父さん叔母さんにも影響が出てしまう可能性があることを知ったうえで、事前に連絡しておく等の行動をとることが大切です。